――妖探偵―――
妖探偵備忘録
妖探偵恋愛譚
妖探偵恋愛譚ぷらす
妖探偵冒険録
奥村柚奈個人サークル「c.p.m」は、オリジナルBL創作で
コミケにのみ参加しています。
現在は「妖探偵」という、「探偵」と銘打っている割には
推理っぽいことどころか探偵っぽいことも微塵もしていない
吸血鬼と人狼、人間のお話をちまちま書いております。
大前提として「ハッピーエンド」。
アクションありーのラブありーのえっちありーの、シリアスになりすぎず
コミカル要素もたくさん取り入れて……と、実に欲張っております。
ご感想など、Twitterやメールでお寄せいただけますと幸いです。
通販の予定は現在のところございませんが、ご要望があれば
考えたいと思っておりますので、お気軽にお問い合わせください(^^)
c.p.m 奥村柚奈
ご挨拶
ストーリー
時は現代、場所は日本。
ルーマニアで生まれた純血にして最強の力を持つ吸血鬼は、日本の文化に興味を持ち、
ロンドンで気まぐれに拾った人狼とともにやってきて、これまた気まぐれに探偵事務所を営み始めた。
自らは「明智」、人狼は「小林」。
「明智」が触れた日本の文豪作品そのままの名を借りて、彼らは今夜も静かな一時を楽しんでいた。
人狼の子「小林」はやがて大人になり、吸血鬼である「明智」と情を交わすようになった。
「運命の番」と呼ばれる彼らは、吸血行為によってその性衝動を抑えきれず、
けれど得られる快感も通常のそれの何倍にも及ぶという特質を持っていた。
獣の耳と尾を持ち、ヒトの姿にもなり切れず、かといって狼の姿にもなり切れない。
そのうえ本来であれば人狼として力が漲るはずの満月には、全身を引き裂くような痛みに苛まれるという呪いを持った
「小林」にとって、その呪いの一夜から逃れる方法はただ一つ。それは「運命の番」である「明智」の吸血行為と、
それによって起こる性衝動に身を任せること。
しかし異種族と「番」になるということは、吸血鬼一族にとっては嘲笑の対象だったが、「明智」はまったく気にせず、
むしろ「小林」の方が委縮する有様だった。
無口だけれどそうやって細やかな気遣いのできる「小林」を、「私の可愛い子」と呼び愛する「明智」に、
「小林」もまた同じ情を返して、故郷とは遠く離れた地で、のんびりと蜜月を送っていた。
そんなふたりに呆れながらも、一族との橋渡しなど何かと気にかける「明智」の従兄弟である「パトリック」もまた、
不本意ながら吸血鬼以外の、ましてや自分たちを狩るモンスターハンターという立場にあったヒト、
「浪越」が「運命の番」であることがわかり、憤慨しながらもその運命を受け入れている。
これはそんな彼らの、とある日のできごと。
キャラクター紹介
明智
プラチナブロンドに碧眼の美青年。
最高の力を持つ吸血鬼一族の
次期総領。
儚げで華奢な見た目とは
裏腹に、昼行灯で大変気まぐれ。
持つ力が強大な故にか、
余裕のある穏やかな笑みを絶やさない。
昔は男女問わず遊び放題だったが、
小林が思春期を迎えるころに
性的な遊びはぱったりとやめる。
文豪作品に触れて日本に憧れ、
気まぐれに探偵事務所を営んでいる。
影響された作品のせいか、
古風な話し方をする。大の甘党。
現在は日本で、恋人でもある小林と蜜月中。
小林
黒髪に橙色の眼を持った人狼。
とある呪いを持って生まれたため、
一族に捨てられて彷徨っていたところを
明智に拾われ、以降かいがいしく
彼の身の回りの世話をしている。
無口で無愛想だが、面倒見が良い。
遊び感覚でいろいろなことをしでかす
明智にいつも振り回されるが、
小林本人はまったく気にしていない。
時折明智を諫めることもあるが、
最終的には明智のフォローをする。
明智が唯一吸血行為をする相手で
恋人でもある。
恐らく作中で一番の常識者。
浪越恭二
黒髪碧眼の人間。
元々は聖地エルサレム公認の
モンスターハンターで、
その中でも最高のダイヤモンドの冠を
持っていたが、
パトリックを助けたために
ライセンスを剥奪されてしまった。
紆余曲折の上にパトリックが
運命の相手だとわかり、
以降明智の家の一室を借り、
パトリックと暮らしている。
遊び人で相手には困らなかったが、
パトリックと番ってからは
彼を一番に考えている。
口も品も悪いが、意外なほど一途。
パトリック
金髪にすみれ色の瞳を持った吸血鬼。
明智の従兄弟。
自らの血統に誇りを持っている。
真面目すぎるほどに真面目で
融通が利かず、
明智とは対照的な性格で
振り回されてばかりだが、
小林のことも受け入れ、
一族の中で一番親しくしている。
人間が運命の相手と知って
大きなショックを受けたが、
命の恩人であり、なんやかやと
自分のことを労ってくれる浪越を
憎からず想っているが、
なかなか正直になれずにいる。